せどりを始めようと思ったものの、まず悩むのが何を仕入れたら良いか?ですよね。
せどりと聞けば、一昔前なら中古品をリサイクルショップやブックオフで買ってきてAmazonで高く売るのが定番でした。
しかし今では様々なせどりの手法が確立され、家電量販店やコストコ、ドンキホーテなどの新品商品を扱うせどりも主流になってきましたよね。
ではせどりで扱う商品は、「新品or中古」どっちが良いのかという問題をじっくり掘り下げて、この論争に終止符を打ってみようというのが今回の企画です。
Contents
せどりで売るなら「新品or中古」どっちが良いの?
やはり回転の速さを考えたら、新品商品の方が抜群に良いのは間違いありません!
そもそも中古は買う気がしないという方もいますし、値段に大きな差がなければ新品を買うという方も多いですよね。
せどりにおいて商品の回転は生命線といえるほど非常に重要です。
新品商品はこの点で大きく中古商品を上回っているといえます。
一方の中古商品のメリットといえば、やはり価格です!
新品に比べて1/2~1/3、ものによっては110円などで商品が手に入ってしまいます。
例えば僕が販売したものの中に、中古で110円仕入れたこんな商品があります。
あまり綺麗とは言えないケースに入ったバーコードも付いていないDVDでした。
これをいくらで販売したと思いますか?
答えは…、
なんと12,780円での販売です。
Amazon手数料やFBA手数料を引いても、10,235円が口座に振り込まれました。
ということは、
となります。
ね、すごくないですか?
詳しく知りたい方はこちらに記事でも解説してます↓。
話が少し脱線しますが、なぜこのDVDがこんなに高く売れたのか?
その理由を解説しましょう。
植村直己、この方は1984年、冬期のマッキンリーに世界で初めて単独登頂し、下山中に消息不明となった日本の伝説的な登山家で、亡くなった今でも尊敬を集める存在です。
さらに同年、国民栄誉賞も受賞しています。
そんな伝説的な登山家について知りたい、興味がある人という人はいまだに多くいます。
しかし新しいDVDなどが発売されていないため、需要に対し供給が追いつかず(この商品の場合、現在の供給は中古市場に流れるもののみ)、価格が高騰しプレミア化したというわけです。
中古商品の場合にはこんな風に、100円が1万円に化けるなんてことが起こります。
1000円で仕入れた商品が3万円で売れたなんてこともちょくちょくあって、宝探し感がどうにも楽しいんですよね。
話が脱線しましたが110円の仕入れでこれだけの利益を出すのは、新品商品ではほぼ無理ですよね。
結論を先に言ってしまうと、新品商品でも中古商品でもせどりで稼ぐことができます。
ただ稼ぐために考え方や自分の手持ち資金などによる向き・不向きがあるというだけのことなんです。
新品商品の回転力、中古商品の利益率、どちらのメリットが自分に向いているのかを考えることがせどりで稼ぐにはとても大事になってきます!
「新品と中古」それぞれのメリット・デメリットを見てみよう
それでは自分にどちらが向いているのか、新品商品と中古商品のメリット・デメリットを見ていきましょう。
まずは新品商品がこちら。
・破損や汚れのチェックやクリーニングの手間がない
・出品者増加→値下げ競争に巻き込まれやすい
・中古商品よりも仕入れの見極めが必要
・真贋調査が入りやすい
一方中古商品はこちら。
・出品者増加しにくい→値下げ競争に巻き込まれにくい
・プレミア商品の知識や経験が磨かれる
・真贋調査が入りにくい
・クリーニングや研磨の手間がかかる
・売れるまで時間がかかる(回転が遅い)
・出品の際のコンディション説明が面倒
・ある程度プレミア商品の知識や経験がある方が稼げる
・新品の出品があるとカート取得ができない
新品商品と中古商品のメリット・デメリットは大体こんな感じ。
それぞれ良い点悪い点あるため、自分が新品・中古、どちらの商品に向いているかということをじっくり考える必要があります。
ですが僕がどちらかを選ぶべきだと聞かれたらと、初心者はまず中古商品を選ぶべきだと断言します。
その理由について次に解説していきます。
初心者にお勧めなのは中古せどり
初心者ならまず中古商品を仕入れるべき理由とは何か?それは…
仕入れ資金の問題です!
僕は商売を始める場合、まずは小さく始めるべきだと考えています。
中古商品の場合110円程度の雑誌や1000円~売られているDVDなど、仕入れ対象になる商品は多くあります。
それらを仕入れて販売してみることで、販売の一連の流れを理解することができます。
またどのくらいのランキングの商品なら何日くらいで売れるということが、体感値と感覚でわかるようになってくるんですよね。
そこまでいくと、仕入れ基準も身についてくるはずです。
そうなれば仕入れた商品が売れないから、損切りして大赤字なんてリスクがほぼ無くなります。
もしも早い段階で赤字を出していると、せどりから早々に撤退することになるのは明らかです。
まずは中古せどりでリスクを最小限に抑えて、ある程度経験を積んでいきましょう。
そしてそこで稼いだ利益を新品商品にも回して、手を広げていく方法がお勧めです。
新品商品には真贋調査の問題が
Amazonでせどりを行う場合、真贋調査というものが行われる可能性があります。
真贋調査とはその商品が本物かどうか調査させてね。
その商品の請求書や領収書送ってちょーだいね。
というもの。
しかも真贋調査はアカウント作成から1年未満の方に多発しています。
俗にいう新規セラーのランダムチェックというやつです。
これは悪質なセラーが多発したことから、新規のセラーはランダムでチェックしようというAmazon側の対策の一環なんです。
しかしせっかくアカウントを作ってせどりを始めたのに、真贋調査がクリアできずにアカウント閉鎖なんてことが起こってしまうのもAmazonせどり・・・。甘くはないです。
この真贋調査ですが、新品商品に出されることが多いです。
以前中古本でも真贋調査が来たことがあったのですが、それはバグだったというのが多くのせどらーの見解ですね。
任天堂など中古ゲームの場合には、真贋調査がくることもあります。
僕の場合は中古品がメイン、なおかつAmazonでの販売歴が長いため真贋調査が来たことがありません。
でも今後も長くAmazonで販売していきたいなら、真贋調査対策はするべきで間違いありません。
ヤフオクやメルカリといったプラットフォームとは一味違った難しさがあるのも、Amazonせどりの一面だと言えるでしょう。
幸いなことに今のところ中古の本やDVDなどのメディア商品については、それほど真贋調査の危険度は高くありません。
しかしお客さんから偽物だとか海賊版だとかのクレームが入ったら、真贋調査されると思います。
Amazonの規則や販売は、今後どんどん厳しくなってくるのは間違いないでしょう。
この点からもせどりを始めるなら、できるだけ早めに取り組んだ方が良いです。
なのでまずは中古商品である程度実績と評価をためて、それから新品商品を扱うのが、真贋調査から大切なアカウントを守っていく一番確実な手法だと思っています。
新品せどりはダメなのか?
コストコやドン・キホーテでの新品せどりの仕入れもYouTubeなどでよく見かけますね。
「コストコせどりめっちゃ儲かるじゃん」「ドンキホーテはお宝商品が山盛り」
そんな動画を見かけますが、実際はライバルも多く値下がりリスクが高いせどり手法とも言えます。
利益商品だったとしても全国のドンキに山のように積まれていたら、そりゃ出品者は爆発的に増えますよね。
実際に稼いでいる人もいますが、商品の見極めが甘いと損切り損切りで赤字になってしまう場合があるんです。
せどりにおいてもいろんな情報が飛び交うため、見ている方も情報過多で何を信じればいいのかわからなくなってしまっているのが現状ではないでしょうか。
新品せどりは自分のスキルと使える資金を考慮することが大事
新品せどりはダメなのかと言われると、答えはノーです!
新品せどりも稼げます。
ただし新品の場合中古に比べて難易度が高くなることと、仕入れ資金がより多く必要となってきます。
なので自分のスキルと使える資金を考慮して、月に5万くらい利益が出てるからそろそろ新品にも手を出してみようかななんて考えは全然OKです。
まとめ
中古でも新品でもせどりは稼げます。
新品・中古どちらも扱ってみることで、自分にはどっちが向いているかわかります。
僕はといえば中古の方が向いていましたね。
新品もたまに扱うのですが、利益率などを考えると中古はかなり魅力的です。
一撃一万円overの高利益商品を見つけた時の快感なんて、まるで宝探しのようでワクワクするんですよね。
FBAを利用しても、売り上げの半分が利益となるのは中古商品だからこそ!
これは新品・中古どちらも扱ってみて、初めてわかりました。
これは僕に中古が向いてるというだけの話で、副業の方などは検品やクリーニングの必要ない新品が向いているかもしれません。
中古商品はコンディション説明の入力なんかも面倒ですしね。
自分の性格や環境、ライフスタイルに合わせて販売する商品を選んでいくと、自分だけのせどりがだんだんと形になってきて面白いですよ。
それでは最後にせどりで売るなら「新品or中古」どっちが良いの?の結論は、
新品商品でも中古商品でも、どちらでもOK!
どっちもせどりで稼ぐことができます。
稼ぐために考え方や自分の手持ち資金などによる向き・不向きがあるというだけのこと。
ただ僕的には中古からせどりを始めると、資金もリスクも少なくて済むのでお勧めですよ。
新品商品の回転力、中古商品の利益率、どちらのメリットを重視するか?
自分のせどり戦略次第というわけです。